管理栄養士のいとです。
今回は、新卒から高齢者施設で7年働く私の給料を公開したいと思います。
管理栄養士の資格は立派な国家資格ですが、給与面ではあまり良いイメージがない人も多いのではないでしょうか。
私も学生の頃は、管理栄養士では条件の良い就職先が少ないため、管理栄養士以外の就職先も受けてみたりしていました。
ですが惨敗し、今は縁があって管理栄養士として高齢者施設で新卒から7年働いています。
そんな私の簡単な仕事内容と、お給料について見ていただけたらと思います。
仕事内容
- 栄養ケアマネジメント
- イベント対応
- 食数の管理etc.
主な仕事はこんな感じです。
「栄養ケアマネジメント」と聞いても、私が学生の頃にはよくイメージができていませんでした。
一応厚生労働省から説明を引用すると、以下の通りです。
栄養ケア・マネジメントは、ヘルスケアサービスの一環として、 個々人に最適な栄養ケアを行い、その実務遂行上の機能や方法手 個々人に最適な栄養ケアを行い、その実務遂行上の機能や方法手 順を効率的に行うための体制をいう。
○ 栄養マネジメント加算及び経口移行加算等に関する事務処理手順例及び様式例の提示について(平成17年9月7日 厚生労働省老健局老人保健
課長通知老老発第0907002号 )(抄 ) https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/housyu/dl/c23.pdf
具体的に説明すると、
利用者の食事の時間に、
- 食事を食べられているか
- 食事の提供内容や提供方法は問題ないか
- 栄養状態や健康状態によって食事の変更が必要ないか
などを確認して介護士さんや看護師さんなど多職種で検討し、必要に応じて食事やケアの変更を行います。
そして、「スクリーニング・アセスメント・モニタリング」と、「栄養ケア計画書」の作成を行っていきます。
こちらは、様式があるためそれに合わせて記載していきます。
詳しくは、後日解説予定です。
私の職場では、給食は完全に委託しており厨房に入ることはほとんどありません。
調理については、イベント時には施設で行うこともあります。
また介護の仕事はありませんが、人手がない時やイベント時には食事介助に入ることもあります。
利用者の食べ方や嚥下機能など、介助をしないとわからないこともあるので、良い機会にはなっています。
施設(特養)の管理栄養士の年収
ズバリ言うと、ボーナスも含め年収にして約400万円です。
ただしこの内通勤手当と、マイホームになると無くなる住宅手当が、一年間で35万円支給されています。
私としては、自身の能力やスキルにしては多く頂いていると思う気持ちと、管理栄養士以外の職種や一般企業に勤めている人などと比較すると、安いなと思う気持ちと両方あります。
周りの栄養士に話を聞くと、給食委託会社の栄養士さんのほうが、残業手当も満額出たりでたくさんもらっていると感じることもあります。
ただ、私に関しては体を使ってする作業の要領が悪く、体力も全くないので、委託会社では務まらないと思います。(しょっちゅうやけどしたり、食事をこぼしたりしそう)
残業について
残業代も、1分単位で出るわけではなく、日常的にサービス残業もあります。
ただ働いて7年たった今は、仕事にもだいぶ慣れてある程度要領よくこなせるようになりました。
日によって、定時に帰ることもあれば、1時間程度残業して帰る日もあります。
数年前は、忙しい時期には全然仕事が終わらず3時間ほど残る日が続いたりということもありました。
現在はできるだけ早く帰れるように、作業効率を見直し、先回りして仕事を片付けるように意識しています。
転職について
すぐに転職の予定はありませんが、「栄養士人材バンク」という栄養士の転職サイトには登録しており、求人情報には目を通しています。
「エイチエ」という栄養士向けの情報交換サイトが行っている人材紹介サービスで、自分のエリアに合った求人情報があると、メールでお知らせしてもらえます。
”栄養士人材バンク”
現在、通勤に1時間ほどかかっていることもあり、より良い環境があれば転職もしたいとは考えています。
しかしなかなか栄養士では今と同じ給与水準・仕事内容のところが見つかりません。
自分の能力の割には現在の環境が恵まれていると思い、働いている状況ですね。
管理栄養士として働くメリット
デメリットも色々ありますが、私が施設で働いて感じるメリットは
- 利用者がおいしく食べられるようになったり、元気になったりすると嬉しい
- 食に興味があるため、楽しいと感じる仕事が多い
- イベントなどは、大変ながらもお祭り感覚にもなる
- ブランクがあっても再就職がしやすい
- 様々な人生を送ってきた利用者やその家族と会話する中で、人生観が変わることがある
- 将来、家族の介護が必要になったときに役に立ちそう
などでしょうか。
超高齢社会では、高齢者の知識が増えるということはメリットだと思います。
高齢者との接し方や、介護保険の知識は自分や親の介護にも役に立つときが来るかもしれません。
まとめ
栄養士の働き先は様々で、給料も仕事内容も差が激しい職種だと思います。皆さんの仕事や給与についても教えていただけると嬉しいです。